虫歯を予防しよう〜歯医者要らずを目指して〜
- 筋機能療法士Manami
- 2024年11月8日
- 読了時間: 3分

虫歯の予防は、健康な口内環境を保ち、生涯食事を楽しむために非常に大切です。普段のケアを少し見直すだけで、虫歯を予防する効果がぐんと高まります。今回は、歯科衛生士の視点から、虫歯予防に役立つ方法を紹介します。
糖分を抑えた食生活
虫歯菌は糖分を餌にして酸を出し、歯の表面を溶かします。特に、間食や甘い飲み物を頻繁に摂ると、口内のpHが下がりやすく、虫歯のリスクが高まります。甘いものを摂る際は、食事中や食後に取り入れると、虫歯リスクを軽減しやすいです。また、食後には水や無糖のお茶を飲んで口内をすっきりさせましょう。
食べる時は食べる
口の中に食物が入ると、口の中は酸性の状態となります。酸性の状態の時は、常に歯は溶けていっています。そこに対し、唾液中のカルシウムが付着し、修復してくれる(再石灰化)ことで虫歯にならずに済んでいます。そして、1度酸性になると、中性に戻るまでに約40分程の時間がかかると言われています。ですから、ダラダラ食べやちょこちょこ食べをしていると、いつまでも口の中が酸性で、唾液の力が追いつかずに虫歯になってしまいます。
食べる時は食べると決めて、まとめて食べた方が虫歯予防には効果的です。
唾液の分泌を促す習慣
唾液は、再石灰化の他にも、口内の酸を中和し、虫歯菌の繁殖を抑える働きや、歯の汚れを洗い流してくれる働きがあります。食事の際によく噛むことで唾液の分泌が促され、虫歯予防に役立ちます。キシリトールガムを噛むのも、唾液を増やす効果がありおすすめです。
食べたらすぐに歯を磨く
食後は口腔内のpHが低下して酸性環境になります。この酸が歯のエナメル質を一時的に溶かし、虫歯になりやすい状態を作り出します。食後すぐに歯を磨くことで、食べかすや酸を取り除き、再石灰化を促進する環境を作ります。また、食べ物が口内に残っていると、虫歯菌がこれを利用して酸を生成し、歯を溶かす原因となります。特に糖分が多い食事をした場合、虫歯菌が酸を多く作り出すため、食後すぐに歯磨きすることで酸生成を早期に抑えることができます。
デンタルフロスを取り入れる
歯磨きだけでは、歯と歯の間に残るプラーク(歯垢)を完全に取り除くことは難しいです。そこで役立つのがデンタルフロスです。歯間の汚れをしっかり取り除くことで、虫歯や歯周病の予防につながります。デンタルフロスは、食事の後や就寝前の歯磨きの前に使うのが理想的です。デンタルフロスを使用することで、歯ブラシが届かない部分のプラークを除去できるため、虫歯や歯周病予防効果がさらに高まります。
虫歯予防は、日々の小さなケアから。正しい歯磨き方法やデンタルフロスの活用、糖分のコントロール、唾液を促す習慣を持つことで虫歯リスクを抑え、健康な歯を保ちましょう。
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